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学習塾の経営が厳しいと言われる理由と成功させるためのポイント

この記事では、学習塾の経営を成功させるポイントについてご紹介します。学習塾を経営されていて競合他社との差別化要素にお困りの方はぜひご覧ください!

競争が激化する学習塾業界

大手学習塾にも広がる学習塾の倒産

2025年の年明けに大学受験予備校である「ニチガク」が破産したというニュースが流れました。これは学習塾業界における激しい競争の現れであると考えられます。中小企業だけでなく、大手の学習塾にも倒産が広がっていると言われ、学習塾業界は厳しい状況にあると言えるでしょう。

学習塾の売上高は増加傾向にある

その一方で、学習塾全体で見ると売上高は増加しています。経済産業省の特定サービス産業動態統計調査によれば、2023年の売上高は5,812億7,600万円であり、10年前である2013年の売上高4,040億7,500万円のおよそ1.4倍に増加しています。子どもの教育にかける熱意は以前よりも高まっていると言えるでしょう。

出典:経済産業省|特定サービス産業動態統計調査

学習塾の事業所数も増加

同調査では学習塾の事業所数も公表しており、それによれば、2013年の学習塾の事業所数は9,395、2023年の学習塾の事業所数は11,433と、この10年で2,000もの学習塾が増えたことが分かります。学習塾全体の売上高が増加した半面、競合の数も増加しており、競争が熾烈なものとなっていることが伺えます。

出典:経済産業省|特定サービス産業動態統計調査

学習塾業界の競争が激しい理由

学習塾業界の競争が激しい要因の1つとして、やはり少子化による生徒の減少が挙げられるでしょう。

少子化による生徒の減少

厚生労働省が公表している令和2年版厚生労働白書では出生数が減少傾向にあることが確認でき、2040年の出生数は約74万人と、2019年の9割弱の水準になることが見込まれています。先ほどの事業所数の増加と合わせて考えると、ターゲットとなる生徒が減少していき、競合他社となる企業が増加していくことで、学習塾間での生徒の取り合いが激しくなることが予想されます。

出典:厚生労働省|令和2年版厚生労働白書

学習塾の経営を成功させるポイント

他塾との差別化がより求められる

生徒数の減少やライバルとなる企業の増加が見込まれ、競争の更なる激化が予想される学習塾業界で生き残っていくには、他の学習塾との差別化を強く打ち出すことが重要であると考えられます。認知度や価格競争で優位性がある大手の学習塾にさえも倒産が広がっている現在では、より差別化の重要性が高まっていると言えるでしょう。

差別化に繋がる、個別最適化された学習

そんな中、経済産業省 が2019 年 6 月に発表した「未来の教室」と EdTech 研究会 第2次提言「未来の教室」ビジョンで柱の1つとして挙げられた「学びの自立化・個別最適化」は差別化に繋がるキーワードです。近年、子ども達一人ひとりに合った学習の提供が関心を集めています。

「学びの自立化・個別最適化」とは、子ども達一人ひとりの個性や特徴、そして興味関心や学習の到達度も異なることを前提にして、各自にとって最適で自立的な学習機会を提供していくことである。そのためには、AI(人工知能)やデータの力を借りて、子ども達一人ひとりに適した多様な学習方法を見出し、従来の一律・一斉・一方向型の授業から、EdTech を用いた自学自習と学び合いへと学び方の重心を移すべきである。

経済産業省|「未来の教室」と EdTech 研究会 第2次提言「未来の教室」ビジョン

AI導入による個別最適化された学習実現のメリット

AI導入によって個別最適化された学習が実現されれば、学習塾への集客効果の増大や既に通っている生徒・保護者の満足度の向上が期待できます。

成績アップや志望校合格は学習塾に通わせる目的の中でも大きなものです。株式会社インタースペースの「小学生・中学生の塾通い」に関する実態調査によれば、お子さんが塾に通いだしたきっかけは?という質問に対し、小学生の場合は「受験のため」という回答が最も多く、中学生の場合は「成績が不安なため」という回答が最も多くなっています。中学生の「成績が不安なため」という理由は52.4%と回答の半数を超えており、成績で不安を覚えたことが学習塾に通い始めるきっかけとして多いことが分かります。

出典:株式会社インタースペース|「小学生・中学生の塾通い」に関する実態調査

生徒の成績データをAIが学習すれば、客観的かつ精度の高い学習提案をすることができるようになるなど、指導の質を高められると考えられます。指導の質を高めることができれば、成績アップや志望校合格を実績として打ち出したり、生徒・保護者の満足度を向上させ、良い口コミを増加させたりすることも期待できるでしょう。そうすれば、今よりも更に生徒を呼び込みやすくすることができます。

これからの学習塾経営のカギは個別最適化された学習

学習塾の経営を成功させるポイントについてご紹介しました。少子化や塾の数の増加によって競争が激化し、大手の学習塾にも倒産が広がっている学習塾業界で生き残るために重要なのは、他塾との差別化点を強く打ち出すことと考えられます。個別最適化された学習は、そんな差別化に一役買ってくれるキーワードと言えるでしょう。学習塾に通う生徒の成績データをITツールを用いて管理し、AIによって個別最適化された学習を実現することで、指導の質を高め、競争力強化を図ることがおすすめです。

Office Kでは学習塾向けのAIシステムを開発中

Office Kでは現在学習塾向けの生徒の成績を管理するAIシステムを開発中です。成績データをAIに分析させることで、将来のテストの成績推移の予測やどこを勉強すれば成績アップに繋がるかといったことが分かるものを目指しています。

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