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【2024年最新版】EC市場規模と近年のトレンド

今回の記事では、2024年最新のEC市場規模とトレンドについてご紹介します。今、ECサイトを運営されている方は特にご覧ください!

国内EC市場規模は拡大傾向

BtoC、BtoBのEC市場規模とEC化率

2024年9月の経済産業省の調査によれば、2023年のBtoCのEC市場規模は24.8兆円(2022年22.7兆円、2021年20.7兆円、前年比9.23%増)に拡大しており、EC化率も9.38%(前年比0.25ポイント増)に増加しています。

また、2023年のBtoBのEC市場規模も465.2兆円(2022年420.2兆円、2021年372.7兆円、前年比10.7%増)に拡大しており、EC化率も40.0%(前年比2.5ポイント増)と増加しています。

BtoC、BtoB共にEC市場規模もEC化率も増加傾向にあり、新型コロナウイルス感染症が5類に移行した後もEC市場は拡大しているようです。

出典: 経済産業省|令和5年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました


国内BtoCの分野別EC市場規模

同調査ではBtoCの各分野の市場規模についてもデータを公表しています。ここでは特徴的な箇所を簡単にご紹介します。

今回の調査では物販系分野、サービス系分野、デジタル系分野全て増加しており、物販系分野は14.6兆円(2022年13.9兆円、前年比4.83%増)、サービス系分野は7.5兆円(2022年6.1兆円、前年比22.27%増)、デジタル系分野は2.6兆円(2021年2.5兆円、前年比2.05%増)と増加しています。

物販系分野

物販系分野は市場規模が大きい順に、「食品、飲料、酒類」(2兆9,299億円)、「生活家電・AV機器・PC・周辺機器等」(2兆6,838億円)、「衣類・服装雑貨等」(2兆6,712億円)、「生活雑貨、家具、インテリア」(2兆4,721億円)と並んでおり、昨年同様これら4カテゴリーを合わせると物販系分野全体の73%を占めます。

EC化率については高い順から「書籍、映像・音楽ソフト」(53.45%)、「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」(42.88%)、「生活雑貨、家具、インテリア」(31.54%)と並んでおり、市場規模が大きい「生活家電・AV機器・PC・周辺機器等」や「生活雑貨、家具、インテリア」のEC化が盛んに進んでいることが伺えます。その一方で、市場規模が最も大きい「食品、飲料、酒類」のEC化率は4.29%と他と比べて高くありません。

サービス系分野

サービス系分野は「その他」を除いた市場規模が大きい順に、「旅行サービス」(3兆1,953億円)、「金融サービス」(8,483億円)、「飲食サービス」(8,156億円)と並んでおり、昨年同様「旅行サービス」の割合が突出していることが分かります。

また、市場規模の拡大率が高い順では「旅行サービス」(35.87%増)、「飲食サービス」(23.68%増)、「チケット販売」(19.30%増)と並びます。これらの拡大率の増加の要因として、やはり新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことによる消費の回復が考えられるでしょう。

デジタル系分野

デジタル系分野は「オンラインゲーム」(1兆2,626億円)が全体のおよそ48%を占めますが、市場規模全体で見ると前年比3.6%減少しています。こちらはサービス系分野とは逆に、外出需要が増加したために減少してしまったと考えられるでしょう。一方で「オンラインゲーム」以外の市場規模は増加しており、全体で見ても前年比2.05%増加しています。

近年のEC市場のトレンド

2023年も規模が拡大しているEC市場。そんなECで近年押さえておいた方が良いトレンドは以下の通りです。

  • AI活用
  • サステナビリティとエシカル消費
  • モバイルファースト戦略
  • OMO

AI活用

技術の発展により、AIは進化し続け、幅広い範囲で活用されています。ECサイトでもレコメンド機能やチャットボットなどにAIが用いられています。こうした機能を導入することで、サイトの利便性を高め、ユーザーの購買意欲をアップさせる効果が期待できるでしょう。

また、ChatGPTのような生成AIの活用も進んできています。カラーミーショップのショップオーナーを対象とした「AI活用に関するアンケート」によれば、どのような業務でAIを活用していますかという質問に対し、商品ページの文章作成とSNS投稿・ブログ記事の作成の2つで76.9%を占めます。生成AIを有効活用すれば、サイトへの集客につながる情報発信にかかる負担を減らすことができるでしょう。

AIを活用している業務は「商品ページの文章作成」が61.5%と最も多く、次いで多かったのがSNS投稿・ブログ記事の文章作成でした。多くの方が文章生成AIを活用していることがわかりました。

出典:GMOペパボ株式会社|【アンケート調査結果】EC運営におけるAIの活用について

サステナビリティとエシカル消費

エシカル消費とは、「消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと」であると消費者庁は定義しています。持続可能な開発目標(SDGs)の目標12「つくる責任つかう責任」に関連する取り組みとして、エシカル消費の関心は高まっています。多くの人が環境保護に関心を持つことで、環境に配慮した商品を求めるニーズが強まることが想定されるでしょう。

出典:消費者庁|エシカル消費とは

モバイルファースト戦略

現代ではECサイトを閲覧する際にスマートフォンを利用するユーザーが増えています。経済産業省の令和5年度電子商取引に関する市場調査報告書によれば、スマホ市場規模、スマホ比率共に2016年から2023年まで右肩上がりに増加しており、2023年時点のスマホ比率は58.7%にも上ります。

出典:経済産業省|令和5年度電子商取引に関する市場調査報告書

ECサイトで商品を購入する際に使うのがパソコンからスマートフォンに変化しつつある現代では、スマートフォンで見たときの表示に注意した方が良いのは言うまでもありません。ECサイトの売上向上のためには、単にスマートフォンで見たときに表示が崩れていないか、見づらくないかだけでなく、サイトを読み込む速度や使いやすいレイアウトにも気を配る必要があります。

OMO

OMOとはOnline Mergeswith Offlineのことで、オンラインとオフラインを統合したマーケティング戦略のことです。オンラインからオフライン、あるいはオフラインからオンラインへの集客を促すO2Oよりも更に進んだ戦略と言えるでしょう。商品購入までの経路が多様化したため、購入する方法によって顧客体験が変わらないようにする必要性が出てきました。実店舗やECサイトなど全ての購入経路のデータを統合して分析することで、より顧客視点でのサービスを提供できます。

ECのトレンドを押さえて売上アップにつなげよう

2024年最新のEC市場規模とトレンドについてご紹介しました。EC市場規模はなおも拡大中です。最新のトレンドを押さえ、他社より魅力的な買い物体験を提供することで販路拡大や売上アップにつなげましょう!

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