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競合他社に勝つECサイトの差別化戦略

新型コロナウイルス感染症拡大も相まって、ネットショッピングは私たちの暮らしにすっかり定着しました。Amazonや楽天市場といったモール型ECサイトだけでなく、自社サイトで出店する店も増えています。その分、ネットショップの売上を高めるためには他店との差別化を図ることが重要となります。

この記事では、ECサイトの差別化についてご紹介します。ECサイトの売上が伸び悩んでいて、ECサイトの売上をアップさせたい方はぜひご覧ください!

ECサイトの差別化が必要な理由

Amazonや楽天市場などのECモールを始め、今では膨大な数のECサイトが存在します。それらの中から自社のECサイトに集客するためには差別化が必要不可欠です。

EC市場規模の拡大

2024年9月の経済産業省の調査によれば、2023年のBtoCのEC市場規模は24.8兆円(2022年22.7兆円、2021年20.7兆円、前年比9.23%増)に拡大しており、EC化率も9.38%(前年比0.25ポイント増)に増加しています。

また、2023年のBtoBのEC市場規模も465.2兆円(2022年420.2兆円、2021年372.7兆円、前年比10.7%増)に拡大しており、EC化率も40.0%(前年比2.5ポイント増)と増加しています。

BtoC、BtoB共にEC市場規模もEC化率も増加傾向にあり、新型コロナウイルス感染症が5類に移行した後もEC市場は拡大しているようです。

出典: 経済産業省|令和5年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました

ネットショップ店舗数の増加

EC市場規模が拡大しているということは、ネットショップの店舗数も増加していることが想定されます。事実、以下の調査結果からは2021年から2023年の国内ECサイト・ネットショップの店舗数が約36万店舗増加したことが分かります。

今ではShopifyやBASE、STORESといったサービスを利用することで、個人でもネットショップを開業できるため、今後もネットショップの店舗数は増加することが見込まれるでしょう。

出典:EC業界ニュース・まとめ・コラム「eコマースコンバージョンラボ」|【2023年最新版】国内のECサイト・ネットショップの総稼働店舗数 グラフは調査結果より筆者作成

出典:EC業界ニュース・まとめ・コラム「eコマースコンバージョンラボ」|【2021年最新版】国内のECサイト・ネットショップの総稼働店舗数 グラフは調査結果より筆者作成

ECサイトの差別化につながるポイント

では、どういった要素が他店舗との差別化につなげられるでしょうか。ECサイトの差別化のための要素には、例として以下のものが挙げられます。

  • 価格
  • 商品の品質
  • 商品の品揃え
  • 顧客体験
  • 価値の伝え方

ECサイトの掲載内容も差別化に繋がる

ここで注目したいのが、販売する商品の価格や品質、品揃えの豊富さといった要素以外にも、顧客体験や価値の伝え方といったECサイトに関する要素でも差別化できるという点です。ECサイトの改善をすることで、他店との差別化となり、売上アップに繋がる可能性があります。差別化に繋がるECサイトの掲載内容について、もう少し掘り下げてみましょう。

ECサイトでユーザーがストレスなく購入できるようにする

ECサイトの売上アップを考える上で、訪れたユーザーが目的の商品をスムーズに購入できるようにするのは欠かせません。いかに多くのユーザーがECサイトを訪れても、購入率が低ければ売上アップには繋がらないためです。

実際、ECサイトの調査を行っているBaymard Instituteによると、カートに商品が入っている状態で購入しないままサイトから離れてしまう割合(かご落ち率)は70.19%になるそうです。その理由として、

  • 決済までが長すぎる / 複雑すぎる
  • サイトにエラーがある / サイトがクラッシュする
  • 決済方法が充実していない

といったものが挙げられています。

We have now tracked the global average cart abandonment rate for 13 years. Sadly, little has improved in those years, and the average cart abandonment rate currently sits at 70.19%. Stop for a second to consider that: after having gone through the trouble of finding a product and adding it to their cart, a whopping 2 out of 3 users choose to abandon their purchase.

出典:Baymard Institute|Reasons for Cart Abandonment – Why 70% of Users Abandon Their Cart (2025 data)

出典:Baymard Institute|Reasons for Cart Abandonment – Why 70% of Users Abandon Their Cart (2025 data) グラフは筆者作成 

ECサイトの顧客体験を改善する要素

顧客体験を向上することで、こうしたかご落ちを防ぎ、購入率を高められる要素には以下のようなものがあります。

  • 商品購入までの導線を分かりやすくする
  • ページの読み込み速度を早くする
  • フォームの項目を最小限にする
  • 決済方法を充実させる
  • 決済方法や送料を明確にする
  • 口コミ、レビューの掲載
  • レコメンド機能

ECサイトの購入率を上げる方法については以下の記事で詳しくご紹介しています!

商品価値をアピールすることで購入を促す

商品価値をアピールすることが売上アップに繋がると考えられるのは言うまでもありません。注目したいのは、価値には、商品そのものが持つ機能面や品質面における価値(機能的価値)だけではなく、商品を使った際に消費者が得られる感情や体験といった付加価値(感情的価値、情緒的価値)もあるという点です。商品の利便性だけでなく、商品でどんな感情や体験が得られるかまで意識してサイト内に掲載することは差別化に繋がります。

ECサイトにおけるストーリーブランディングの有用性

感情的価値を訴求する方法の例として、商品に関するストーリーを説明することで消費者の感情を揺さぶり、商品に付加価値を与えるストーリーブランディングは効果的と言われています。実際、以下の調査から、ブランドが立ち上がった初期に商品を購入した顧客を「初期ファン」としたとき、初期ファンが「商品の開発ストーリーや企業・ブランドの商品への思いを知ってから購入したい」といった買い物意識を強く持っていることが伺えます。

出典:株式会社電通デジタル|国内電通グループ横断のEC専門チーム「dentsu EC growth」発足

ECサイトで差別化する要素を見つける方法

上でご紹介したように様々な要素を組み合わせて打ち出していくことで、他のECサイトとの差別化を図ることができます。どの要素で差別化をしたら良いかを見つけるためには、次の2つが特に重要となります。

  • 競合他社や顧客ニーズ、自社の強みの分析
  • ターゲットの設定

競合他社や顧客ニーズ、自社の強みの分析

競合他社の分析

自社の商品の差別化をするためには、競合他社のECサイトや販売する商品への理解が欠かせません。競合他社の商品の特徴、強みや戦略などを調査した上で、自社商品の強みをどうアピールするかを考えましょう。販売している商品の価格や品質、品揃え、販促方法、商品やECサイトの見せ方などを調査することで他社の理解につながります。

顧客ニーズの分析

どんなに良い商品を用意したとしても、その商品のニーズが顧客に無ければ売るのは難しいでしょう。顧客のニーズを知ることは、売れるECサイトにする1歩であり、効果的な差別化のための施策を実施する上で非常に重要なことでもあります。

顧客がどのような商品やサービスを求めているのかを理解するために調査することが必要ですが、この時重要なのが正確性です。思い込みや勘でニーズを考えるのではなく、信頼できる調査結果やお客様の生の声といったデータを基に分析しましょう。

自社の強みの分析

「自社の強みは何か」と問われたときにすぐに答えることは意外と難しいかもしれません。客観的に見た自社の強みを知るには、競合他社と比較したり、お客様の声を聞いたりすることが必要になります。上でご紹介した競合他社や顧客ニーズの分析から、自社の強みを考察することで、有効な差別化を図ることができます。

ターゲットの設定

競合他社や顧客ニーズ、自社の強みの分析をした後で、ターゲットとなる人物像を考えることで、自社ECサイトをより効果的にするためのアイデアを得られます。これまでの分析で手に入れたデータを基に、理想となるターゲットの人物像(ペルソナ)を設定しましょう。

ペルソナ設定の方法については、以下の記事で詳しくご紹介しています!

ECサイトの差別化で売上アップを目指そう

ECサイトの差別化についてご紹介しました。コロナ禍を経て拡大したEC市場内での競争は激しいものとなることが予想されます。数多あるネットショップの中から自社ECサイトを選んでもらうためには、差別化が必要不可欠です。競合他社、顧客ニーズ、そして自社の強みを分析し、ターゲットを定め、認知度向上や売上アップにつながる差別化を図りましょう!

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  • ホームページリニューアルによってアクセス数を230%増加
  • ホームページリニューアルによって問い合わせ数を130%増加
  • 有効なお問い合わせに繋がる検索キーワードでの上位表示

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他のホームページ制作会社と比較した場合、Office Kの制作するホームページは費用対効果が高いと自負しています。

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