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売れるECサイトに必要な要素、使いやすさを解説!

今回の記事では、ECサイトの使いやすさについて解説していきます。

ネットショッピングをしたことがある方の中には、サイトが使いづらいために商品購入を中断したことがある方もいらっしゃるかもしれません。

自社ECサイトにとっては特に、初期の集客力がAmazonや楽天市場に比べて低いため、購入の中断は大きな痛手になってしまいます。

今回は、ECサイトの使いやすさが重要な理由と使いやすくするためのポイントをご紹介します。

これからECサイトを制作・リニューアルしたいと考えている方はぜひご覧ください!

売れるECサイトにするには、ECサイトの使いやすさが重要

ECサイトの売上を上げるうえで、ECサイトを訪問者にとって使いやすいものにしていくことは欠かせないことであると言えるでしょう。

ECサイトの使いやすさは商品の購入率に直結する要素であるためです。

ECサイトの調査を行っているBaymard Instituteによると、カートに商品が入っている状態で購入しないままサイトから離れてしまう割合(かご落ち率)は68.8%になるそうです。

We have now tracked the global average cart abandonment rate for 13 years. Sadly, little has improved in those years, and the average cart abandonment rate currently sits at 68.8%.Stop for a second to consider that: after having gone through the trouble of finding a product and adding it to their cart, a whopping 2 out of 3 users choose to abandon their purchase.

出典:Baymard Institute|Reasons for Cart Abandonment – Why 68% of Users Abandon Their Cart (2023 data)

このかご落ち率を改善することができれば、売上に大きく影響することは間違いありません。

かご落ちがおよそ3人に2人という高い割合であることから、改善の重要性も大きいと言えるでしょう。


同調査ではかご落ちの理由も公表しており、それを和訳したのが以下のグラフになります。

参考:Reasons for Cart Abandonment – Why 68% of Users Abandon Their Cart (2023 data)を基に和訳して作成 

これらの理由でECサイト内で改善を図ることができるものとして、「クレジットカード情報を入力するのに信用できない」、「決済までが長すぎる / 複雑すぎる」といった要素が挙げられます。

これらは言わば、ECサイトの中で使いにくい、不便だと感じた要素と言えるでしょう。

せっかくECサイト内に集客できても、これらの理由で購入率を下げてしまうのはもったいないです。

こうした要素を改善し、購入率を上げていきましょう。

ECサイトを使いやすくするポイント

先ほどの調査で挙げられているもの以外にもECサイトを使いやすくするためのポイントは様々あります。

一例をご紹介していきます。

掲載されている商品に関する情報が充実していること

ECサイトで商品を購入する場合、実際に注文して商品が届くまで実物を見ることはできません。

そのため、ECサイトでの購入には「思っていたものと違かった…」といったギャップが生じる可能性があります。

そうした失敗をするかもしれないといった懸念を払拭するためにも、商品画像や商品説明を充実させましょう。

商品購入までがスムーズであること

購入するまでのステップが多かったり、目的の商品にすぐにたどり着けなかったりすると、訪問者が商品を購入せずにサイトを離れてしまう可能性が高まります。

目的の商品を購入するまでスムーズに到達できるかどうかは、例えば以下の点に注意してチェックすると良いです。

  • 商品購入までの導線が長すぎないか
  • 入力項目が多すぎないか
  • 商品カテゴリーは適切に分類されているか

決済方法が充実していること

ソフトバンク株式会社の子会社であるSBペイメントサービス株式会社が実施した、ECサイトにおける決済手段の利用実態に関するアンケート調査によれば、ECサイトで物品もしくはデジタルコンテンツを購入する際、よく利用する決済手段がない場合、53%以上の人がそのECサイトでは購入せず離脱するそうです。

出典:SBペイメントサービス株式会社|【2022年度版】ECサイトにおける決済手段の利用実態調査結果を公開
~よく利用する決済手段1位は「クレジットカード決済」(約60%)、2位は「PayPay(オンライン決済)」(約24%)~


出典:SBペイメントサービス株式会社|【2022年度版】ECサイトにおける決済手段の利用実態調査結果を公開
~よく利用する決済手段1位は「クレジットカード決済」(約60%)、2位は「PayPay(オンライン決済)」(約24%)~


同調査では、ECサイトでよく利用する決済手段について、男女ともに1位が「クレジットカード決済」(約60%)、2位が「PayPay(オンライン決済)」(約24%)、3位が「楽天ペイ(オンライン決済)」(約12%)と示しています。

ECサイトの訪問者にとってニーズの高いこれらの決済手段を用意することで、購入率アップにつながると考えられます。

出典:SBペイメントサービス株式会社|【2022年度版】ECサイトにおける決済手段の利用実態調査結果を公開
~よく利用する決済手段1位は「クレジットカード決済」(約60%)、2位は「PayPay(オンライン決済)」(約24%)~


出典:SBペイメントサービス株式会社|【2022年度版】ECサイトにおける決済手段の利用実態調査結果を公開
~よく利用する決済手段1位は「クレジットカード決済」(約60%)、2位は「PayPay(オンライン決済)」(約24%)~


各種デバイスに対応していること

経済産業省が発表している『令和3年度電子商取引における市場調査』によれば、2021 年の物販の BtoC-EC 市場規模13 兆 2,865 億円のうち、52.2%の6 兆 9,421 億円がスマートフォン経由となっています。

参照元:経済産業省|令和3年度電子商取引における市場調査


物販におけるスマホ比率が右肩上がりで増加していることも見逃せません。

パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも訪問者にとって使いやすいデザインになっているか注意する必要があります。

出典:経済産業省|令和3年度電子商取引における市場調査

ECサイトの表示速度が速いこと

ECサイトに限らず、ホームページであれば表示速度は意識しておきたい重要な項目です。

2018年のGoogleの公表したデータによれば、モバイルサイトの読み込み時間が1秒から3秒になるだけでも直帰率が32%増加してしまいます。

出典:Google|Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed


ECサイトに掲載する情報量を増やすほど、表示に時間がかかる可能性が高まるため、ファイルの圧縮や画像サイズの縮小、遅延読み込み等の対応が必要になります。

まとめ

使いやすいECサイトを目指すべき理由についてご紹介しました。

ECサイトが使いにくいために商品購入を途中で止められてしまうのは非常にもったいないです。

常にECサイトを訪れるお客様の視点を忘れず、使いにくい点を探し、ECサイトを改善していきましょう。


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